第72回日本PTA全国研究大会 特別第2分科会

8月23日(金) 日本PTA全国研究大会1日目

大人が変われば子供も変わる!ウィルビーイングの社会実装
~学び保障の政策を社会に根付かせることの大切さ~
と題して、トーキョーコーヒー代表の吉田田タカシさんのお話を聞いてきました

バンド『DOBERMAN』のボーカルや『アトリエe.f.t. 』主宰など、多岐に渡り活躍する吉田田さんは、自身も学生時代抱えていた学校生活の不安や「自分は何のために勉強するんだろう?」と学校へ行くことへの抵抗感を同じように持つ現代の子供達、あらゆる事情により不登校で悩む親子の為に「トーキョーコーヒー」を設立
登校拒否の言葉遊びから生まれた施設は、子供も大人も楽しく学びあう拠点として全国に約300ヶ所設立されています

「これからの子供達には非認知能力、人間として生きていく力が必要」
※非認知能力→知能検査や学力検査では測定できない、人の心や社会性に関係する能力
体験から学ぶ力は大きく、どんな知識も体験から得た知識には敵わないと、ある例えを話してくれました
会場に居る全員がカレーライスを食べたことが無いとして、吉田田さんただ一人がカレーを食べて感想を伝えます「めっちゃ辛いけど美味しい」
さぁ、このカレーについてテストをします!
問題 カレーとはどんな食べ物ですか?
回答 辛い→50点 美味しい→50点 辛いけど美味しい→100点
知識として100点を取ることはできます。ただ、言葉だけで覚えた知識と実際食べて得た吉田田さんの知識では、質も量も全く違います。
どんなことも自分で考え体験する事、対話をして見つけだす力が大切で
子供達の「好奇心の芽を摘まない」事が重要だと伝えてくれました

不登校の問題には、大人の理解が足りない事も大きいと話していた吉田田さん
他の子と比べてできない事気にするのではなく「生きてるだけで幸せ」の気持を大切にしてほしい
また、子供が不登校になった時、保護者の悩みや不安も大きい
そんなとき、子供だけではなく大人も一緒に不安を打ち明けれる場所を作って欲しい
そんな場所の一つとして「トーキョーコーヒー」があると話していました

子供達の「意欲」の木を育てるために、根には「安心」「自信」の栄養が必要
子供の幸せのためには、まずは私達大人も幸せであること
安心や自信を与えられる親でありたいと感じた時間でした